一度でいいから、お腹いっぱい松茸を食べてみたいんだけど・・・
それなら、信州上田の「松茸小屋」に行ってみよう!
みなさん、秋の味覚と言えば何を思い浮かべますか?
サンマ・鮭・牡蠣などの魚介類や、栗・ぶどう・柿などのフルーツ、きのこ・さつまいも・かぶらなどの野菜なんかも美味しいですよね。
その中でも、秋の味覚の王様と言えば「松茸」ですよね。国産松茸と言えば、1本数万円するような高級食材です。そんな松茸を思う存分味わうことができるのが「松茸小屋」と呼ばれる季節限定のお店です。
以前、「松茸小屋に行ってみたい!」と別所温泉に住んでいる同級生に話をしたところ、「松茸なんてたくさん食べるもんじゃないよ」とたしなめられた事があるんですよね。そう言われても、一度でいいからお腹いっぱい松茸を食べてみたいという野望を、数年前から抱いてました。
今回は、そんな願いを叶えるべく長野県上田市の「松茸小屋」へ行ってみたのでレポートしてみたいと思います。
松茸山 別所和苑|どんなお店?
長野県上田市は、全国でも有数の「松茸」の産地として知られています。なかでも、上田市の塩田平は赤松が自生していて良質の松茸が採れる場所です。
そんな、全国有数のマツタケの産地長野県上田市では、松茸が採れる9月~11月には「松茸小屋」と呼ばれる簡易的な山小屋風のお店が、続々とオープンします。
その中でも、アカマツ林の一番奥にお店があるのが「松茸山 別所和苑」です。こちらのお店は、50年前に初めて松茸小屋をオープンさせた「城山園」を引き継いだお店だそうです。
松茸山 別所和苑|場所は?
場所は、長野県上田市別所温泉。
自家用車で行くことも可能ですが、事前にいろいろ調べた結果今回は、別所温泉駅までお店の車で迎えに来てもらいました。
車1台分しか通れないような険しい山道を車で5分ほど行くと、アカマツ林の一番奥にお店があります。
思っていた以上に、お店までの道のりは悪路です。この日は晴れていましたが、前日までの雨の影響で道路のコンディションも良くありませんでした。
そして、一番びっくりしたのが、お店の前の坂道がダートコースのような状態なのです。車に乗っていても、ロデオ状態でしたよ。
運転に自信のない方や車を汚したくない方は、予約時に送迎をお願いしておくと安心してお店に行くことができます。
送迎をお願いしておいて良かったよ!
駐車場から、この坂道を少し登って行くと一番上に見えるのが、別所和苑です。
小屋の周りには、背の高いアカマツがたくさん生えています。
松の木のパワーで癒されるよ!
山小屋のような風情のある「松茸小屋」ですね。
さあ、中に入ってみるよ!
松茸山 別所和苑|店内の様子
まずは、入口で靴を脱いで上がります。
メディアで度々取り上げられているので、レジ前にはたくさんの有名人のサインで埋め尽くされていました。
秘密のケンミンSHOWにも出ていた事あるよね!
「松茸=高級」というイメージを覆すような店内です。料亭で高級松茸を食べるイメージで来ると、沈没してしまいます。
どちらかと言うと、大自然の絶景と共に、秋の味覚の王様を素朴な家庭的料理として、楽しむお店だと思います。
ちなみに、奥の部屋は手前よりももう一段高台になっていて、椅子が用意されていました。
せっかくなら、景色のよい窓際で食事がしたかったので、空いていた手前側の窓際席を用意してもらいました。
行った時は、奥の席は窓際が空いていなかったんだよね・・・。
赤松林を切り開いて作った小屋なので、お店の中にアカマツの木が生えています。
ちょっとびっくりするよ!
さあ、準備はOKです。
標高650メートルの高台にある松茸小屋からは、塩田平や上田市内を一望できます。
松茸山 別所和苑|メニュー
- Aコース 6,500円
先付け(松茸寿し)・松茸鍋・松茸ご飯・きのこ汁・香の物・〆のうどん・デザート - Bコース 8,800円
先付け(松茸寿し)・松茸の茶碗蒸し・松茸鍋・松茸土瓶蒸し・松茸ご飯・きのこ汁・香の物・〆のうどん・デザート - Cコース 11,000円
先付け(松茸寿し)・松茸の茶碗蒸し・松茸鍋・松茸土瓶蒸し・松茸の天ぷら・松茸ご飯・きのこ汁・香の物・〆のうどん・デザート - Dコース 14,000円
先付け(松茸寿し)・松茸の茶碗蒸し・松茸鍋・松茸土瓶蒸し・松茸の天ぷら・松茸ご飯・きのこ汁・香の物・松茸銀蒸し・〆のうどん・デザート - Eコース 16,500円
先付け(松茸寿し)・松茸の茶碗蒸し・松茸鍋・松茸土瓶蒸し・松茸の天ぷら・松茸ご飯・きのこ汁・香の物・焼き松茸・〆のうどん・デザート - フルコース 18,000円
先付け(松茸寿し)・松茸の茶碗蒸し・松茸鍋・松茸土瓶蒸し・松茸の天ぷら・松茸ご飯・きのこ汁・香の物・焼き松茸・松茸銀蒸し・〆のうどん・デザート
基本的に、松茸のコース料理がメインになっています。コースによって品数が異なります。
焼き松茸・松茸銀蒸し・松茸の天ぷらなどは、単品で付けることも可能です。
今回は、予約の際にお店の方と相談して、BコースとDコースを1つずつと、単品で焼き松茸をお願いしました。
先付け(松茸すし)と茶碗蒸し
まずは、先付けが運ばれてきました。
左から、白和え・松茸すし・ごま豆腐です。
松茸すしは、小ぶりの松茸を薄くスライスして酢飯の上に乗せてあります。
しゃくしゃくとした歯触り。これが国産松茸なんですね。味覚を楽しむというよりも、食感を楽しむ感じです。
次に茶碗蒸し。ふんわりとした茶碗蒸しの中に、歯ごたえがよい松茸の食感がたまりません。
松茸鍋
別所和苑の松茸鍋はすき焼き風ではなく、松茸・鶏肉・お野菜・豆腐などが入った具沢山な鍋です。
わぁ!大きな松茸が入ってる!
松茸小屋初体験🍄#長野県 #上田市#別所和苑 pic.twitter.com/tSa0R3TOFH
— みいこの食べログ@富山のグルメブロガー (@toyama_miiko) October 8, 2022
ぐつぐつ煮えているお鍋の音も聞いてみてください。ちょっとした飯テロです!
鍋に入っている鶏肉は、長野県のブランド鶏「信州福味鶏」。ふっくらと弾力のある鶏肉は、旨味があって松茸の風味を損なうことなくいい感じ。お鍋の出汁は、素材の味を生かした薄味になっています。
こうやって、松茸をお箸でつまむと、めちゃ優越感に浸れましたよ。
松茸土瓶蒸し
まずは、おちょこに出汁を注いで、そのまま頂いてみます。ほんのり松茸の香りがして、いいお出汁がでています。2杯目からは、スダチを絞ってから中の具と一緒に頂きました。
焼き松茸
コース料理の他に、追加で焼き松茸も注文しました。
焼き松茸は、事前に用意されているカゴの中にある松茸の中から、好きなものを選ぶことができます。
価格は、1本 4,000円~10,000円前後。思ったよりもリーズナブルに感じます。
この中では中間的なお値段の、こちらを頂いてみることにしました。
松茸の頭の部分に切り込みが入れてあり、自分で割いてからミニ七輪で炙って頂きます。
これが一番食べてみたかったのよね!
松茸がうっすらと汗をかいてきたら、食べごろです。秋の味覚の王様は、貫禄があります。
松茸の天ぷら
天ぷらは、松茸・舞茸・茄子・かぼちゃなど。
小ぶりの松茸天ぷらには、少し塩を振って頂きました。
松茸銀蒸し
スライスした松茸を、アルミホイルで蒸し焼きにした一品です。
松茸ご飯&きのこ汁
松茸料理の定番、松茸ご飯も頂きました。
〆のうどん
締めには、うどんが出てきました。鍋で炊いた松茸の出汁が効いた汁に、うどんを入れて頂きました。
デザート(アイスクリーム)
最後のデザートは、バニラアイス。お茶も頂いて、お腹いっぱい満足です。
まとめ
念願だった「松茸小屋」、松茸山 別所和苑行ってきました。アカマツ林の中に建てられた山小屋は、大自然を満喫しながら秋の味覚の王様「松茸」を思う存分楽しめる場所でした。
いろんな口コミがありますが、高級料亭で食べるような香り豊かな松茸料理をイメージして行くと、ちょっと残念に感じるかもです。どちらかと言えば、味も薄味で素材を生かした家庭料理的な感じでした。
細い険しい山道を登って行かなくてはいけないので、車の運転に自信のない方はお店の送迎をお願いしておくと安心です。「松茸小屋」一生に一度は経験してみても、損はないと思いますよ。
気になったそこの貴女、ぜひ一度松茸の聖地、信州上田でお腹いっぱい松茸を堪能してみてくださいね。
お店情報
松茸山 別所和苑
住所:長野県上田市別所温泉 城山241
電話:0268-38-8182
営業時間:9月初旬~11月中旬
11:00~15:00 / 17:00~20:00 (夜は完全予約制)
定休日:期間中は無休
公式HP Instagram
コメント
コメント一覧 (8件)
これは面白い!!
こんなに松茸を食べる機会ってまずないので、一度行ってみる価値がありますね♪
鍋の迫力がすごいです(≧∀≦)
ももパパさん
ですよねぇ~!
品がある感じではないので、お祭り感覚で行くと楽しめると思います。
去年吐くほどまつたけと牛肉の食べ放題いって、もう一生いらない、と思ったけど、こんなんみたらまたたべたくなった
たくさんはいらない
美味しくて質のよいものを少しずつ
ずずねーさん
そう言えば、滋賀で松茸食べてたね?
松茸ってやっぱり、高級料亭で食べた方が素材を存分に楽しめるのかもね。同級生が「たくさん食べるもんじゃないよ」って言ってたの、食べてみて分かりましたw
昔は実家の裏山に松茸取り放題やったんに、今では全然取れなくなってしまって。
こうして見ると子供のころはそんなに珍しくなかったのに貴重な資源となっとる?は~、昔みたいに腹一杯食べたいっす(*^^*)
ゆたこさん
え?ゆたこさんちの裏山は、赤松が群生してるんだね。
子供の頃は食べ放題だったって・・・なんて贅沢な~!
松茸は昔から、貴重な食べ物ですよw
マツタケって香りと食感楽しむものですよね
だから火の入れ加減に注意したり、味付け薄味にしたりていうのは高級料亭の考え方
でも庶民はガッツリ食べたいのですよ
すき焼きみたくしっかり味にしてお腹いっぱい食べたいです
この時間帯なのにこれはなかなかキツイ飯テロです(^^;)
あぽろんサン
こんなにガッツリと松茸を食べたのは初めてだったけど、松茸って味がしないのよね。香りも思った程感じられなくて。。。
分かって体験してきたので、まあこんな感じかな~。って思いました。でも、見てると食べてみたくなるよね?何事も自分の身体を張ってみないとわからないですね。